既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その35「人生を、今はじめて振り返る」
825「わすらるる 身をうちはしの 中たえて 人もかよはぬ 年そへにける」(よみ人しらす) 826「あふ事を なからのはしの なからへて こひ渡るまに 年そへにける」(坂上是則) ———...
825「わすらるる 身をうちはしの 中たえて 人もかよはぬ 年そへにける」(よみ人しらす) 826「あふ事を なからのはしの なからへて こひ渡るまに 年そへにける」(坂上是則) ———...
795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす) 796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす) 797「色見えて うつろふ物は 世中の 人...
777「こぬ人を まつゆふくれの 秋風は いかにふけはか わひしかるらむ」(よみ人しらす) 783「人を思ふ 心のこのはに あらはこそ 風のまにまに ちりみたれめ」(小野貞樹) 787「秋風は 身をわけてしも ふかなくに...
756「あひにあひて 物思ふころの わか袖に やとる月さへ 濡るる顔なる」(伊勢) 757「秋ならで おく白露は 寝覚する わがた枕の 雫なりけり」(よみ人しらす) ————...
743「おほぞらは 恋しき人の かたみかは 物思ふごとに ながめらるらむ」(酒井人真) 746「かたみこそ 今はあだなれ これなくは 忘するる時も あらましものを」(よみ人しらす) 747「月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ...
724「陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに みだれむと思ふ 我ならなくに」(源融) 725「おもふより いかにせよとか 秋風に なひくあさちの 色ことになる」(よみ人しらす) 729「色もなき 心を人に そめしより うつ...
706「大幣の ひくてあまたに なりぬれば おもへどえこそ たのまざりけれ」(よみ人しらす) 714「秋風に 山のこのはの うつろへば 人の心も いかがとそ思ふ」(素性法師) 715「蝉のこゑ 聞けばかなしな 夏衣 うす...
695「あなこひし今も見てしか山かつのかきほにさける山となてしこ」(よみ人しらす) 696「つのくにのなにはおもはす山しろのとはにあひ見むことをのみこそ」(よみ人しらす) 697「しきしまややまとにはあらぬ唐衣ころもへす...
684「春霞 たなひく山の さくら花 見れともあかぬ 君にもあるかな」(友則) 686「かれはてむ のちをはしらて 夏草の 深くも人の おもほゆるかな」(凡河内躬恒) 688「思ふてふ 事のはのみや 秋をへて 色もかはら...
670「枕より 又しる人も なきこひを 涙せきあへす もらしつるかな」(平貞文) 674「むらとりの たちにしわか名 今更に ことなしふとも しるしあらめや」(よみ人しらす) 675「君により わかなは花に 春霞 野にも...
ご機嫌いかがですか 「あさぢふの 露のやどりに 君ををきて よもの嵐ぞ 静心なき」 妙なうわさなどに惑わされていたりはしませんか どうか私の言葉だけを信じてください 会いにいきます それまで心を強くもってください (源氏...
「からころも君が心のつらければ 袂はかくぞそぼちつつのみ」 本当にあなたは薄情なお人 ご自分の事しか頭にないのですね いつも思い慕って鳴いてばかりおります 私の衣は袖も袂も濡れに濡れ、干くひまさえありません ただただお待...
「ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野の 露分けわぶる草のゆかりを」 あなたのことを真剣に考えています この思いに偽りがないこと、あなたが一番分かっているはずですよね 一人の美しい女性としてお慕い申し上げています 今までは気兼...
668「わかこひをしのひかねてはあしひきの山橘の色にいてぬへし」(友則) 669「おほかたはわか名もみなとこきいてなむ世をうみへたに見るめすくなし」(よみ人しらす) 671「風ふけは浪打つ岸の松なれやねにあらはれてなきぬ...