既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その25「忍びかね」

668「わかこひをしのひかねてはあしひきの山橘の色にいてぬへし」(友則) 669「おほかたはわか名もみなとこきいてなむ世をうみへたに見るめすくなし」(よみ人しらす) 671「風ふけは浪打つ岸の松なれやねにあらはれてなきぬ...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その24「後顧の憂い」

661「紅の色にはいてしかくれぬの 下にかよひて恋はしぬとも」(友則) 663「笹の葉におくはつ霜の夜をさむみ しみはつくとも色にいてめや」(躬恒) 667「下にのみ恋ふれはくるし玉のをの 絶えてみたれむ人なとかめそ」(...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その23「愛が恐怖に変わる時」

649「君か名も我なもたてじ難波なる みつともいふなあひきともいはし」(よみ人しらす) 650「名とり河せせのむもれ木あらはれは 如何にせむとかあひ見そめけむ」(よみ人しらす) 651「吉野河水の心ははやくとも 滝のおと...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その22「狂気の恋路」

642 「たまくしけあけは君かなたちぬへみ 夜ふかくこしを人見けむかも」(よみ人しらす) 644 「ねぬる夜の夢をはかなみまとろめは いやはかなにもなりまさるかな」(業平 なりひらの朝臣) 645 「きみやこし我や行きけ...