既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その34「花と恋」
795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす) 796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす) 797「色見えて うつろふ物は 世中の 人...
795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす) 796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす) 797「色見えて うつろふ物は 世中の 人...
777「こぬ人を まつゆふくれの 秋風は いかにふけはか わひしかるらむ」(よみ人しらす) 783「人を思ふ 心のこのはに あらはこそ 風のまにまに ちりみたれめ」(小野貞樹) 787「秋風は 身をわけてしも ふかなくに...
古今和歌集の巻頭一番歌であり「春上」部の第一首。 1「年の内に春はきにけりひととせを 去年(こぞ)とやいはむ今年とやいはむ」(在原元方) 年内に立春が来た。この一年を去年と言おうか、今年と言おうか、という歌です。これは古...
756「あひにあひて 物思ふころの わか袖に やとる月さへ 濡るる顔なる」(伊勢) 757「秋ならで おく白露は 寝覚する わがた枕の 雫なりけり」(よみ人しらす) ————...
師でなくとも忙しいのが「師走」です。忘年会にクリスマスなどのイベント、大掃除や帰省の準備などやること盛りだくさん… そんな時期に年賀状です。 この記事の音声配信「第12回 年賀状にオススメの和歌」を Youtubeで聴く...
立冬の頃、11月初旬には気持ちのいい小春日和にも出会えたものですが、小雪の頃を過ぎれば本格的な冬、雪の話題もちらほら聞こえるようになります。 さて、古今和歌集の「冬部」歌は全部で29首あります。その中で「雪」が詠まれた歌...
語や文節を普通の順序とは逆にする表現です、「倒置法」とは。と、このように使います。 あまり意識していないかもしれませんが、本来日本語の普通の語順とは、主語、目的語、動詞(SOV)と並ぶのが基本です。「私は、歌を詠む」とい...
「体言止め」を知る前に、まず「体言」を知らなければなりません。 体言とは自立語の中で活用がないものとされています。まあ簡単にいうと「名詞、代名詞」のたぐいです。難しく考えると嫌になりますから簡単な方を覚えましょう。 「体...
擬人法とは人間でない事物をあたかも人間のように喩える表現です。 あえて説明するまでもありませんね。 たとえば「グーグル先生」は体言として、「スマホが死んだ」は用言として擬人法を使った例となります。 いくらでも出てきそうで...
724「陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに みだれむと思ふ 我ならなくに」(源融) 725「おもふより いかにせよとか 秋風に なひくあさちの 色ことになる」(よみ人しらす) 729「色もなき 心を人に そめしより うつ...
今回は少々デリケートな問題に足を踏み入れたいと思います。 「君が代」です。 「君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」 言わずと知れた日本国の国歌です。 デリケートな問題というのは、君が代の「起立...
706「大幣の ひくてあまたに なりぬれば おもへどえこそ たのまざりけれ」(よみ人しらす) 714「秋風に 山のこのはの うつろへば 人の心も いかがとそ思ふ」(素性法師) 715「蝉のこゑ 聞けばかなしな 夏衣 うす...
695「あなこひし今も見てしか山かつのかきほにさける山となてしこ」(よみ人しらす) 696「つのくにのなにはおもはす山しろのとはにあひ見むことをのみこそ」(よみ人しらす) 697「しきしまややまとにはあらぬ唐衣ころもへす...
684「春霞 たなひく山の さくら花 見れともあかぬ 君にもあるかな」(友則) 686「かれはてむ のちをはしらて 夏草の 深くも人の おもほゆるかな」(凡河内躬恒) 688「思ふてふ 事のはのみや 秋をへて 色もかはら...