和歌の入門教室 「倒置法」
語や文節を普通の順序とは逆にする表現です、「倒置法」とは。と、このように使います。 あまり意識していないかもしれませんが、本来日本語の普通の語順とは、主語、目的語、動詞(SOV)と並ぶのが基本です。「私は、歌を詠む」とい...
語や文節を普通の順序とは逆にする表現です、「倒置法」とは。と、このように使います。 あまり意識していないかもしれませんが、本来日本語の普通の語順とは、主語、目的語、動詞(SOV)と並ぶのが基本です。「私は、歌を詠む」とい...
「体言止め」を知る前に、まず「体言」を知らなければなりません。 体言とは自立語の中で活用がないものとされています。まあ簡単にいうと「名詞、代名詞」のたぐいです。難しく考えると嫌になりますから簡単な方を覚えましょう。 「体...
擬人法とは人間でない事物をあたかも人間のように喩える表現です。 あえて説明するまでもありませんね。 たとえば「グーグル先生」は体言として、「スマホが死んだ」は用言として擬人法を使った例となります。 いくらでも出てきそうで...
724「陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに みだれむと思ふ 我ならなくに」(源融) 725「おもふより いかにせよとか 秋風に なひくあさちの 色ことになる」(よみ人しらす) 729「色もなき 心を人に そめしより うつ...
今回は少々デリケートな問題に足を踏み入れたいと思います。 「君が代」です。 「君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」 言わずと知れた日本国の国歌です。 デリケートな問題というのは、君が代の「起立...
706「大幣の ひくてあまたに なりぬれば おもへどえこそ たのまざりけれ」(よみ人しらす) 714「秋風に 山のこのはの うつろへば 人の心も いかがとそ思ふ」(素性法師) 715「蝉のこゑ 聞けばかなしな 夏衣 うす...
695「あなこひし今も見てしか山かつのかきほにさける山となてしこ」(よみ人しらす) 696「つのくにのなにはおもはす山しろのとはにあひ見むことをのみこそ」(よみ人しらす) 697「しきしまややまとにはあらぬ唐衣ころもへす...
花札をご存知でしょうか? やったことはなくても、その絵柄には馴染みがあると思います。 花札の絵柄には、四季折々の景物が描かれています。 1月:松に鶴 2月:梅に鶯 3月:桜に幕 4月:藤に時鳥 5月:菖蒲に八橋 6月:牡...
684「春霞 たなひく山の さくら花 見れともあかぬ 君にもあるかな」(友則) 686「かれはてむ のちをはしらて 夏草の 深くも人の おもほゆるかな」(凡河内躬恒) 688「思ふてふ 事のはのみや 秋をへて 色もかはら...
670「枕より 又しる人も なきこひを 涙せきあへす もらしつるかな」(平貞文) 674「むらとりの たちにしわか名 今更に ことなしふとも しるしあらめや」(よみ人しらす) 675「君により わかなは花に 春霞 野にも...
668「わかこひをしのひかねてはあしひきの山橘の色にいてぬへし」(友則) 669「おほかたはわか名もみなとこきいてなむ世をうみへたに見るめすくなし」(よみ人しらす) 671「風ふけは浪打つ岸の松なれやねにあらはれてなきぬ...
661「紅の色にはいてしかくれぬの 下にかよひて恋はしぬとも」(友則) 663「笹の葉におくはつ霜の夜をさむみ しみはつくとも色にいてめや」(躬恒) 667「下にのみ恋ふれはくるし玉のをの 絶えてみたれむ人なとかめそ」(...
すっかり秋めいてきましたね。平安歌人たちにとって秋は特別な季節です。 184「木の間より漏りくる月の影見れば 心づくしの秋はきにけり」(よみ人知らず)心づくし…心の全てを奪われてしまうのです、秋の前では。 桜一辺倒の春と...
649「君か名も我なもたてじ難波なる みつともいふなあひきともいはし」(よみ人しらす) 650「名とり河せせのむもれ木あらはれは 如何にせむとかあひ見そめけむ」(よみ人しらす) 651「吉野河水の心ははやくとも 滝のおと...