なぜ和歌なのか?

他のカルチャーではなく、なぜ和歌か?

茶道や書道はもちろん絵画や文学だって、それが日本文化であれば源流は必ず和歌に至ります。ジャズミュージシャンであれば誰もがどこかでマイルスを経験するのと同じく、日本文化を追い求めれば遅かれ早かれ和歌に到達するのが本当なのです。そして和歌という短詩形文学のフィールドでは誰もがプレイヤーとして参加できます。音楽やスポーツではその熱狂をオーディエンスとして体験することがほとんでしょうが、和歌では自分が主体となって文化のもっとも濃いところをダイレクトに味わうことができるのです。すごい魅力だと思いませんか?

現代短歌ではなく、なぜ和歌か?

和歌と短歌は同じ31文字の短詩型文学です。どちらも変わりないのではないか? むしろ自分独自の個性が求められ、口語体でも構わない短歌の方が表現の面で勝っているのではないか? 一理ありますが、和歌と短歌を決めるのは表現力ではありません。「自分自分!」と自己追求を目的とするのが短歌で、「和」を尊ぶのがまさに和歌なのです。和歌の「和」とは、四季折々の自然との和、和歌を育んだ古典との和、そして同じく和歌を親しむ人達との和なのです。これこそが日本文化が連綿と受け継いできた精神であり、今に生きる私たちが知っておきたい人生の心構えなのです。

なぜ「古今和歌所」か

これは明白です、なぜなら古典和歌を親しむ場が他にないのです。
1500年以上の歴史を持ち長いこと文化の中心であった和歌ですが、今ここに至っては人知れぬ埋もれ木となってしまいました。このまま日本文化の宝を失ってしまっていいのか? 私は決してそう思いません。みなさまに気づいてほしいのは、和歌は現代人とは無縁の過去の遺産、ではないということです。日本人であれば今も誰だって楽しめる、歴史的エンターテインメントなのです。
私たち古今和歌所にはすでに日本文化、文芸に精通している方が集まっていらっしゃいます。和歌は難しいとか、自分は初心者だとかレッテル貼りはやめましょう。ぜひ気楽に古今和歌所の輪に加わってみてください、きっと和歌を日本文化の真髄を心から楽しんで頂けるはずです。

→「古今和歌所の歌会・和歌教室、和歌Bar
(和歌DJうっちー/内田かつひろ)

→「令和の歌合せ(皐月の会)」5/26(日)10:00~12:00