795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす)
796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす)
797「色見えて うつろふ物は 世中の 人の心の 花にそ有りける(小野小町)
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恋を失って分かったことがある
人の心は花染の色のように
移ろいやすいものだということ
それでいて花の様には色が見えない
だから思い悩むのだ
そしてもう一つ
本当に憎むべきは
心変わりしたあの人ではなく
恋に染まってしまった私自身ということ
恋などしなければよかった
(書き手:歌僧 内田圓学)
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