756「あひにあひて 物思ふころの わか袖に やとる月さへ 濡るる顔なる」(伊勢)
757「秋ならで おく白露は 寝覚する わがた枕の 雫なりけり」(よみ人しらす)
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「寒い」
冷たい秋風に意識がもどる
今夜も寝覚してしまった
ふと袖に目をやる
そこには見えたのは月
濡れに濡れた月
あれから幾夜泣き濡れただろう
もうずっと、眠ったままでいたい
(書き手:歌僧 内田圓学)
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