724「陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに みだれむと思ふ 我ならなくに」(源融)
725「おもふより いかにせよとか 秋風に なひくあさちの 色ことになる」(よみ人しらす)
729「色もなき 心を人に そめしより うつろはむとは おもほえなくに」(紀貫之)
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私にはなにもない
虚無という言葉さえ空しい
心のすべてを征服していた恋は
塵も残さず失せてしまった
恋をする前の自分はどんな人間だったのだろう
今となっては思い出せない
恋はまぼろし
泡沫の夢
昔のように笑える日が来るだろか
(書き手:歌僧 内田圓学)
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