642 「たまくしけあけは君かなたちぬへみ 夜ふかくこしを人見けむかも」(よみ人しらす)
644 「ねぬる夜の夢をはかなみまとろめは いやはかなにもなりまさるかな」(業平 なりひらの朝臣)
645 「きみやこし我や行きけむおもほえす 夢かうつつかねてかさめてか」(よみ人しらす)
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きぬぎぬの別れ後の孤独
共寝をした夜の事を思うと
言いようのない儚さに襲われる
本当にあの人と一緒にいたのだろか?
あなたが来てくれたのか、私が行ったのか?
寝ていたのか、起きていたのか?
夢だったのか?
現実だったのか?
これは狂気!
そういえば、あの帰り道
人に見られなかっただろうか?
そんな恐ろしいことを考えるくらい
私は狂っているのだろう
この恋路に
(書き手:歌僧 内田圓学)
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