古今和歌集 恋一【469】「ほととぎす 鳴くやさつきの あやめ草 あやめも知らぬ 恋もするかな」(よみ人しらず)
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ほととぎす鳴き、あやめ生ふる五月。
穏やかな風の中に佇む一人の男。
その胸の中は、理性の効かぬ思いで乱れていた。
ある女への思い。それはまことに純粋な慕情であった。
「これが恋なのか?」
そう思うのに時間は掛からなかった。
初めての恋なのに。
古今和歌集 恋歌の第一首。
ここから恋の苦悩の物語が始まる。
(書き手:歌僧 内田圓学)
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