風の音に涼しき声をあはすなり夕山影の谷の下水(為家女)

今日は旧暦の7月6日
よみ人:為家女 、所収:玉葉和歌集

今日の詠み人は為家女(為子)、藤原為家の娘である。だからといって為子なんて名前はあんまりだ! と考えるのは現代人の感覚である。さて、今日の歌も涼しさを望む「水」が詠まれている。風と谷下のせせらぎの音が調和して耳から一服の涼を得る、という趣向だ。ポイントは夕山影であろう、この風景を添えることで気温が5度くらい下がった、あくまでも印象の話であるが。また三句を正直に「なり」で締めたところも気持ちいい。
今日までの数首でお気づきの方もいるかもしれない、そう、和歌の季節はだいぶ秋に近づいている。

(日めくりめく一首)

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