秋風の吹きにし日よりひさかたの天の河原にたたぬ日はなし(よみ人知らず)

今日は旧暦の7月14日
よみ人:よみ人知らず 、所収:古今和歌集

秋風は「秋」という季節と同時にあることを知らしめる、「七夕」だ。『秋風が吹いてからというもの、天の河原に立ってあなたを待たない日はない』。言うまでもなく七夕は七月七日の夜、牽牛と織女が年に一度の逢瀬を遂げるという古く中国から伝わる物語である。これが新暦で行われるから多くの人が夏の風物と考えているし、大抵は梅雨雲に覆われているため牽牛と織女は会えないことが多くなってしまった。しかし歌にあるように、立秋を過ぎれば七夕を意識するのが本来(旧暦)の習慣だ。「立つ」の縁語として秋風と河原が合わせて詠まれているのがいかにも古今集らしい。

(日めくりめく一首)

→「和歌と風雅のこと始め(睦月の会)」1/26(日)9:50~11:50