年月をまつにひかれてふる人にけふうくひすの初音きかせよ(明石の君)

今日は旧暦の1月4日
よみ人:明石の君(源氏物語) 、所収:源氏物語(第二十三帖 初音)

初音といえばミクだろう、まったく同意する。しかし、こと古典に至っては違うものを連想しなければならない。それが源氏物語で詠まれたこの「うぐいすの初音」歌である。春を心待ちにする歌の裏に、出自の貧しさゆえに実の娘に合うことができない(年月を待つ)母親の、せめて声だけでも聞かせてほしい(初音聞かせよ)という切望が込められている。源氏物語第二十三はこの世の春を謳歌する、光る君とは名ばかりのオッサンの嫌らしさで溢れているが、この歌によって情趣を保っている。

(日めくりめく一首)

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