ホトトギスをちかへり鳴けうなゐ子がうち垂れ髪の五月雨の空(凡河内躬恒)

今日は旧暦の4月28日
よみ人:凡河内躬恒 、所収:拾遺和歌集

今回は優雅でありながら、ちょっと面白いホトトギスをご紹介しよう。その前に、耳慣れない古語が多いので先に説明をしておく。まず「をちかえり」とは繰り返しの意、「うなゐ子がうち垂れ髪」は辞書を引くと「幼い子供の結い上げないで垂らした髪」となるが、文章で分かりづらい場合はテレビアニメ一休さんの“さよちゃん”を思い出して頂ければ間違いない(例えが古かったか…)。よって歌は『ホトトギスよ、繰り返し鳴け! さよちゃんの垂れた髪の五月雨の空に』という感じになる。うち垂れと五月雨(さみだれ)の「たれ」繋がりで生まれた歌だと思うが、いかがだろうか? 詠み人は凡河内躬恒、面白くあるが、さすが先日の道命と違って風雅を残している。と、思う。

(日めくりめく一首)

→令和の古今伝授(和歌を詠み書くための会、長月)9/22(日)9:50~11:50