まばらなる真木の板屋に音はして漏らぬ時雨や木の葉なるらむ(藤原俊成)

今日は旧暦の10月20日
よみ人:藤原俊成 、所収:千載和歌集

今日の歌には時雨ならぬ時雨が詠まれている。『隙間だらけの真木の板葺き屋根に時雨の音がする、しかし雨は漏ってこない』、なぜか? あえて言うもの野暮だが『時雨かと思ったのは木の葉が散りかかる音だった』のだ。詠み人は本当に落葉の音と誤ったのか、それとも分かったうえでの見立てか? と詮索するようでは詩など楽しめない。この歌には和歌でも稀有な隠遁閑雅が描かれている。

(日めくりめく一首)

→「ろっこの和歌Bar 年忘れの夜会」12/12(木)19:30~22:30