かつ凍りかつは砕くる山川の岩間に結ぶあかつきの声(藤原俊成)

今日は旧暦の11月11日【大雪】
よみ人:藤原俊成 、所収:新古今和歌集

定家の天才も偉大な父俊成のDNAあってこそだ、今日のような歌に出会うと本当に痛感する。『一方では凍り、その一方で砕かれゆく氷。暁に、山川の岩から身悶えの声が響く』。夜と朝、闇と光が交差する時、岩間の水は凍りつつ溶ける。そこに音ならぬ音、声ならぬ声を俊成は聴き取った。このような歌は累累のテクニックで詠めるようなものではない、ただひたすら俊成は感性に恵まれていた。

(日めくりめく一首)

→「和歌と風雅のこと始め(睦月の会)」1/26(日)9:50~11:50