いづる日のおなじひかりによもの海のなみにもけふや春はたつらむ(藤原定家)

今日は旧暦の1月3日
よみ人:藤原定家 、所収:拾遺愚草(初学百首)

なるほど、凡作である。波と春が「立つ」という、“立春歌あるある”で構成された、ほとんど見どころがない歌である。しかしこの歌の作者はだれあろう、かの藤原定家卿なのだ。所収は初学百首、御大二十歳の作とはいえ、後の巧みな狂言綺語を思うとすこし肩透かしをくらった気持ちになる。しかし一方、私たち俗歌人には一筋の希望となる。天才は一日に成らずということだ。

「日めくりめく一首」

→令和の古今伝授(和歌を詠み書くための会、長月)9/22(日)9:50~11:50