和歌の鑑賞ポイント(上級編)〜新古今和歌集、見えないものを見る〜
先日「和歌の鑑賞ポイント」として、主に「古今和歌集」の楽しみ方をご紹介しました。和歌の味わい方が、きっと広がったと思います。→関連記事「和歌の鑑賞ポイント 〜古今和歌集の楽しみ方〜」 でも和歌の素晴らしさはこんなもんじゃ...
先日「和歌の鑑賞ポイント」として、主に「古今和歌集」の楽しみ方をご紹介しました。和歌の味わい方が、きっと広がったと思います。→関連記事「和歌の鑑賞ポイント 〜古今和歌集の楽しみ方〜」 でも和歌の素晴らしさはこんなもんじゃ...
和歌において、いい歌とはどんな歌か? 答えをシンプルに言うと、、 いいと感じた歌が「いい歌」なのです! すみません、身も蓋もないですね…… しかし和歌(短歌)は三十一文字というわずかな字数で生産されるがゆえに、ほとんどの...
「歌語」とは和歌で用いられる言葉のことなのですが、これを辞書で調べてみると… 漢語などの外来語ではなく「大和言葉」である 俗語ではなく「雅語」である(例:「蛙」を「かえる」ではなく「かはづ」とする) 散文や口語(話し言葉...
いきなりですがみなさん、歌を詠みましょう! 紀貫之は古今和歌集の冒頭、仮名序でこう話しています。 「花に鳴くうぐひす、水に住むかはづの声を聞けば、生きとし生けるものいづれか歌をよまざりける」 古今和歌集(仮名序) 生きと...
今の時代に和歌なんて古臭いものを学ぼうなんて人に、ぜひ知ってほしい文章があります。 松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」です。 芭蕉はもちろん俳諧の人ですから、奥の細道に収めれているのは和歌ではありません。私が知ってほしいのは、...
和歌だけでなく古典を読む時にぜひ知っておきたいのが「官位」です。 官位とは朝廷内の序列である「位階」と、就くことが出来る「官職」の総称で、飛鳥時代に定められた冠位十二階が大宝令などによって体系的に整備されたものです。 位...
和歌で決まって詠まれる名所・旧跡を「歌枕」と言います。歌枕の成立にはだいたい以下3つのパターンあります。 いづれにしても歌枕は古来から歌い継がれ、昔の歌人達と心を繋ぐ特別な場所なのです。 「逢坂の関」に「白河の関」、「吉...
百人一首や和歌が好き! という方は、実はけっこういるのではないかと思います。 例えばこういう歌には、伝統的な花鳥風月の叙景がすぐさま呼び起こされ、日本人であれば誰しも深い感慨を覚えるでしょう。 「春すぎて 夏来にけらし ...
語や文節を普通の順序とは逆にする表現です、「倒置法」とは。と、このように使います。 あまり意識していないかもしれませんが、本来日本語の普通の語順とは、主語、目的語、動詞(SOV)と並ぶのが基本です。「私は、歌を詠む」とい...
「体言止め」を知る前に、まず「体言」を知らなければなりません。 体言とは自立語の中で活用がないものとされています。まあ簡単にいうと「名詞、代名詞」のたぐいです。難しく考えると嫌になりますから簡単な方を覚えましょう。 「体...
擬人法とは人間でない事物をあたかも人間のように喩える表現です。 あえて説明するまでもありませんね。 たとえば「グーグル先生」は体言として、「スマホが死んだ」は用言として擬人法を使った例となります。 いくらでも出てきそうで...
先般、2020年東京オリンピック公式エンブレムのパクり騒動なんてのが世間を騒がせましたが、和歌の世界では「パクり」にも似た行為が横行してることをご存知でしょうか? そう、それが本歌取りです。 本歌取りとは有名な古歌(本歌...
見立てとは、ある対象を別のものに言い換えて表現することです。 取り立てて難しい話ではなく、日本一高い電波塔を空まで届く木になぞらえ「スカイツリー」と命名するようことです。 見立ては昔からよく用いられてきました。それは和歌...
突然ですが、『風立ちぬ』という映画、ご存知でしょうか? 2013年に公開された宮崎駿監督の作品です。 最近の映画は詳しくないという方、では 『風と共に去りぬ』はいかがですか? スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)が...