和歌の本質論(無常そして美)

和歌は「自然」を主題とする、恋であっても心は自然に仮託して歌に詠まれる。ところで自然とは花鳥風月、目に映える事物に収まらない。自然とは移ろうひやまぬ無常が具象した姿であるのだ。 「無常」、それは宇宙を支配する唯一の真理。...

壊すべき古典を、あなたは持っているか?

古典そして伝統とは何か? それは古人によって築かれた原則である。 人間はこれを壊しては創り直してきたが、この爪痕を文化という。 こと日本において、文化がドラスティックに刷新され続けたのが「詩歌」である。 プリミティブな「...

「平成31年 春の歌まつり(春あわせ)」開催レポート

去る2月16日、「春の歌まつり」を開催しました。 場所は梅の香薫る池上梅園! 「池上梅園」は池上本門寺の西の丘陵斜面に設けられた梅園です。かつてこの地は、日本画伊東深水氏の自宅兼アトリエだったそうです。 和歌の型(基礎)...

年暮れる

早いもので今年もあと半月。 今年は平成最後の年末とあって、いつにも増して世の中が感傷的な「年の暮れ」を迎えようとしています。 さてこの年末に寄せるセンチメンタルですが、 歴代の勅撰集も「冬部」の終わりにこれを歌に詠んで、...

「歌よみに与ふる書」を読み解く。そしてますます子規を好きになる。

何を隠そう、私は正岡子規の大ファンです。 子規といえば俳句雑誌「ホトトギス」や短歌結社「根岸短歌会」を起こし、近代日本の詩歌文芸の礎を築いた偉大なる俳人、歌人として知られています。 作品は知らなくても、坊主で横顔の肖像写...

野分の風

昨日9月4日、非常に強い台風21号が列島を通過し各地に甚大な被害をもたらしました。 なんと関西国際空港では、最大瞬間風速58.1m/sを記録したそうです。 なんだか今年は台風が多いような気がしますね、、 それもそのはず、...