世捨ての道ゆき、「半俗半雅(はんぞくはんが)」の宣言
お金、モノそして人間関係から離れて「自由」に生きたいと考える人は少なくありません。例えば芭蕉そして西行、彼らのように世を捨てて花鳥風月を友とし、美に生きる人生は理想のひとつです。 しかし発展途上の半ばにあった70年代の日...
お金、モノそして人間関係から離れて「自由」に生きたいと考える人は少なくありません。例えば芭蕉そして西行、彼らのように世を捨てて花鳥風月を友とし、美に生きる人生は理想のひとつです。 しかし発展途上の半ばにあった70年代の日...
和歌は「自然」を主題とする、恋であっても心は自然に仮託して歌に詠まれる。ところで自然とは花鳥風月、目に映える事物に収まらない。自然とは移ろうひやまぬ無常が具象した姿であるのだ。 「無常」、それは宇宙を支配する唯一の真理。...
少し早いですが、今年もそろそろ甲子園の時期ですね。 といっても選手は丸刈り男子ではなく着物女子、そうです「競技かるた」の甲子園です! →「全国高等学校かるた選手権大会」(近江神宮) しかしかるたの甲子園、運営費がピンチら...
古典そして伝統とは何か? それは古人によって築かれた原則である。 人間はこれを壊しては創り直してきたが、この爪痕を文化という。 こと日本において、文化がドラスティックに刷新され続けたのが「詩歌」である。 プリミティブな「...
和歌とは現代短歌、俳句の元となった日本の伝統的な詩歌の総称です。 本来、万葉集に見られるように、伝統的な詩歌には長歌、旋頭歌そして短歌といった複数の形式が存在しました。それが次第に三十一文字(五・七・五・七・七)の短歌の...
同じものをかの藤原俊成は「本意(ほい)」と言い定家は「有心(うしん)」と著した。そして芭蕉が諭したのが「風雅の誠」である。 風雅とは狭義に詩文や書画への嗜みとされるが、これは広く花鳥風月そして恋、この世をうつろひやまぬ美...
橋本治さんが亡くなった。まだ70歳だったそうだ。 橋本さんといえば「桃尻娘」や「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」などに代表される小説家また批評家として知られるが、私にとっては古典文学を身近にしてくれた偉大なる古典マ...
本日(1/16)新年恒例の歌会始の儀が催されました。 歌会始はいわゆる題詠で、今年のお題は【光】。 →「平成最後の歌会始 陛下、ヒマワリの成長詠む(日本経済新聞)」 「贈られしひまはりの種は生え揃ひ 葉を広げゆく初夏の光...
何を隠そう、私は正岡子規の大ファンです。 子規といえば俳句雑誌「ホトトギス」や短歌結社「根岸短歌会」を起こし、近代日本の詩歌文芸の礎を築いた偉大なる俳人、歌人として知られています。 作品は知らなくても、坊主で横顔の肖像写...