百人一首は「ジジイのための歌集」である

百人一首について、みなさんはどんなイメージを持たれているでしょうか? “平安貴族の絢爛豪華な歌集”とか、 “華やかな花鳥風月に彩られた歌集”など。 確かにこの歌からは絢爛な平安絵巻、なんて想像が膨らみます。 百17「ちは...

「定家vsマラルメ」世紀を超えた対決! 象徴歌の魅力に迫る

「春の夜の夢の浮き橋途絶えして 峰に分かるる横雲の空」(藤原定家) 新古今和歌集にも採られた藤原定家を代表するこの歌、何とも言えない美しい情景がイメージされます。そう「何とも言えない」、これが定家歌の最大の特徴です。 「...

比べてわかる「和歌と短歌」の違い!

今回のテーマはずばり「和歌と短歌」の違いです。 その前に、万葉集など古代歌謡をご覧いただくと分かりますが元来和歌には「五・七」の繰り返しいかんで長歌や旋頭歌といった形式があり、そのうち三十一文字で完結するものを「短歌」と...

和歌の鑑賞ポイント 〜古今和歌集の楽しみ方〜

百人一首や和歌が好き! という方は、実はけっこういるのではないかと思います。 例えばこういう歌には、伝統的な花鳥風月の叙景がすぐさま呼び起こされ、日本人であれば誰しも深い感慨を覚えるでしょう。 「春すぎて 夏来にけらし ...

余情妖艶と小野小町

和歌の美を言葉で説明することは大変です。なにせ目に見えないものですからね。 とはいえ「なんとなくいいね~」では終われないのが職業歌人です。 歌の優劣を他者に説明できてこその専門家なのです。 藤原定家ともなると、様々な表現...

百人一首はなぜつまらないか

百人一首といえば和歌に興味がなくても知っている方は多いでしょう。 ただそれはカルタ遊びとしてかもしれませんが、和歌文化を今に残すという意味では極めて重要な存在です。 百人一首は和歌界の偉人、藤原定家が選出した和歌のアンソ...

恋の和歌はなぜつまらないか?

恋の和歌はなぜつまらないか? 世間一般では「今と変わらぬ恋心に胸キュン必至!」と無条件に礼賛されている感がありますが、 正直申し上げて、恋の和歌は面白いものではありません。 この記事の音声配信「第八回 胸キュン必至? 恋...

古今和歌集とは何か ~日本美の原点を知る~

古今和歌集とは何か? それは端的に「美の結晶」です。つまり古今集を語ることは、美について語るのと同意なのです。 うわべをさらっておくと延喜五年(西暦905年)、醍醐天皇の勅命により紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑らに...