賀歌 ~日本人のバースデーソング~
唐突ですが質問です。 日本人が誕生日を祝うために歌う、定番のバースデーソングといえば? 100人中98人はこう答えるでしょう、 「Happy Birthday to You」です! と。 Happy birthday t...
唐突ですが質問です。 日本人が誕生日を祝うために歌う、定番のバースデーソングといえば? 100人中98人はこう答えるでしょう、 「Happy Birthday to You」です! と。 Happy birthday t...
2月11日は「建国記念の日」です。 日本の建国をしのぶ日ですから、成人の日や敬老の日と違ってあまねく日本国民にとっての祝日です。 ただこの「建国」、何をもって定義されているかご存知でしょうか? それはなんと、初代天皇「神...
4「雪の内に 春はきにけり うくひすの こほれる涙 今や溶くらむ」(二条の后) 「溶く」とは「溶ける」の古語です。 春になって暖かくなれば、池の氷や軒から下がる氷柱が融けることになんら違和感はありませんね。 しかし歌では...
3「春霞 たてるやいづこ みよしのの 吉野の山に 雪はふりつつ」(よみ人知らず) 春の訪れを知る代表的なもの、と聞いてあなたは何を思い浮かべますか? 多くの人は「梅」や「うぐいす」を挙げるかもしれませんね。和歌ではこれに...
「袖ひぢてむすびし水のこほれるを 春立つ今日の風やとくらむ」(紀貫之) 歌中の「春立つ」とは二十四節季の第一、「立春」を指します。旧暦(太陰太陽暦)ではこの日を年の始めとしていました。今でもお正月を「新春」というのはこの...
1.「年の内に 春はきにけり 一年(ひととせ)を 去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ」(在原元方) これは1100首が収められた古今和歌集の記念すべき第一首目の歌です。 「年内に春が来た。この一年を去年と言おうか? ...
「春の夜の夢の浮き橋途絶えして 峰に分かるる横雲の空」(藤原定家) 新古今和歌集にも採られた藤原定家を代表するこの歌、何とも言えない美しい情景がイメージされます。そう「何とも言えない」、これが定家歌の最大の特徴です。 「...
和歌だけでなく古典を読む時にぜひ知っておきたいのが「官位」です。 官位とは朝廷内の序列である「位階」と、就くことが出来る「官職」の総称で、飛鳥時代に定められた冠位十二階が大宝令などによって体系的に整備されたものです。 位...
ついに藤原定家の登場です。 和歌に興味を持てば、おのずと彼の名に突き当たることになります。 定家の父は千載和歌集の選者であり、当代歌界の長老藤原俊成。 →関連記事「藤原俊成 ~和歌界のゴッドファーザー~」 自身は百人一首...
紅葉前線南下中!! 桜が散ってはや半年、コンクリートうっそうと茂る東京が再び色とりどりに染まる季節がやってきます。 春の桜に秋の紅葉。 これらを鑑賞して楽しむのは、時代の隔たった平安歌人と繋がる絶好の機会。 どうせだった...
今回のお題は「着物」と「和歌」です。 平安貴族を象徴するこの優美な衣服と和歌は、裁っても裁ち切れない関係にあります。 一口に着物と言ってもそのスタイルは様々、TPOに応じて然るべき着こなしをしていました。 男性はまず「束...
「日本は四季が素晴らしい!」なんてセリフをよく聞きます。 ただその絶賛している四季、みなさん本当に楽しんでいますか? 春の「お花見」、秋の「紅葉狩り」だけでは楽しんでいるうちに入りません。 やはり平安歌人のように… 21...
和歌を語る時、決して欠かすことができない絶対的な存在がいます。いや(襟を正して…)、いらっしゃいます。そのお方こそ誰あろう「柿本人麻呂」様です! 人麻呂は名だたる歌人をして、こう言わしめています。 「かの御時に、正三位柿...
189「いつはとは 時はわかねど 秋の夜ぞ 物思ふ事の 限りなりける」(よみ人しらず) いつからかは分からないが、秋の夜は思いわずらいの極みなのだ! 何かにつけて物思いに耽る平安歌人ですが、なかでも秋の夜は特別なようです...