和歌・歌道と幸福論
不幸の要因としての孤独 突然ですがみなさん、幸せですか? 143の国や地域を対象にした、国連の「2024年 世界幸福度レポート」によると、日本人の幸福度は前回より4つ順位を下げて51位でした。ちなみにこれはG7諸国の中で...
不幸の要因としての孤独 突然ですがみなさん、幸せですか? 143の国や地域を対象にした、国連の「2024年 世界幸福度レポート」によると、日本人の幸福度は前回より4つ順位を下げて51位でした。ちなみにこれはG7諸国の中で...
「二条流」とは何か 令和和歌所は「二条流」を標榜しています。それはすなわち、「和歌の正統を受け継ぐ」という覚悟です。 和歌史をご存知ない方のために、ここで簡単に二条流について説明しましょう。平安末期から鎌倉時代にかけて、...
今年の誓い 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、昨年までの活動も踏まえ、今年の令和和歌所の目標をこちらにしました。 「歌道をひらく」 またずいぶん大仰なテーマを… と思われたかもしれませ...
令和の短歌ブームと「和歌」の不在 近年、「令和の短歌ブーム」だそうです。ある記事には『若い世代がポップな言葉で自ら歌を詠み、SNSに投稿する人が増加』と書いてありました。しかし、これはあくまでも「短歌」であって、「和歌」...
「形から入ってみた」は、“形から入ってみた”ら人は変わるのか? をテーマにしたかまいたちMCの人生激変実験バラエティ。この度は「おバカギャルが樋口一葉の形から入ってみたら?」という企画で、「歌塾」逗子教室におギャルこと凛...
短歌=自己表現という近代の幻想 歌とはなにか、短歌を詠むとはいかなる行為か。この問いに近現代の詠み人の大半はこう答えるでしょう。「私の内なる感情の表白」であると。 そうした瞬間、歌の良し悪しは「個性」に定められます。自分...
令和和歌所では「和歌を楽しもう!〜百人一首と筆あそび〜」と題し、東の歌の都こと鎌倉にほどちかい逗子の「小笠原学園」にて月一回講座を開催しています。 この講座は「古典和歌(百人一首)」を丁寧に鑑賞し、それを「かな書」で書い...
和歌と短歌の本質的な違い 現代短歌と古典和歌との違いを考えるとき、題とか韻律とかさまざまな要点が考えられますが、根本的には「現実性」の違いにあると思います。和歌はいうなれば「虚構の文学」で、男が女にもなればその逆も自然に...
歌を詠むための「歌塾」をはじめて数か月がたちました。おかげさまでご参加者さまにも恵まれております(「歌塾」については、こちらをご覧ください)。 ただ肝心なことを、私はお伝えしておりませんでした。それは、「どのような歌を詠...
去る3月26日、コロナウイルスの影響で延期となっていた「歌会始の儀」が行われました。地味な伝統行事が一転、国民の注目を集めるようになったのはもちろん昨年詠まれた眞子内親王の歌が発端です。 「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心...
新しい歌枕を求めて! 令和の詠み人のあいなし事は詠むべき歌枕の少なきことなり。思いを寄せるべき歌枕ありせば、歌心もよりけに燃ゆらんとて、令和に相応しき歌枕を探してぞみむ。 都内の歌枕を探して、今回は「吉原」へ行ってきまし...
前回の眞子内親王につづき、今回は佳子内親王が歌会始で詠まれたお歌を鑑賞してみましょう。佳子内親王は二十七年の詠進を手始めに、令和二年現在、計五首の短歌が宮内庁のWEBサイトで拝見できます。 →「歌会始 お題一覧」 平成二...