和歌の鑑賞ポイント 〜古今和歌集の楽しみ方〜

百人一首や和歌が好き! という方は、実はけっこういるのではないかと思います。 例えばこういう歌には、伝統的な花鳥風月の叙景がすぐさま呼び起こされ、日本人であれば誰しも深い感慨を覚えるでしょう。 「春すぎて 夏来にけらし ...

梅歌、五感で感じるハーモニー

春を代表する花、梅と桜。 これらの最大の違いってなんだと思います? おそらく「花弁の形」または「花の付き方(花柄の有無)」なんて答える方が大半だと思います。 間違ってはいませんが、和歌的にいうとそれは違いになりません。 ...

余情妖艶と小野小町

和歌の美を言葉で説明することは大変です。なにせ目に見えないものですからね。 とはいえ「なんとなくいいね~」では終われないのが職業歌人です。 歌の優劣を他者に説明できてこその専門家なのです。 藤原定家ともなると、様々な表現...

梅と鶯のアヤシイ関係

新春を彩る花、それが「梅」です。 そして梅といえば…、そう「鶯(うぐいす)」ですね。 花札の絵柄でも見られるように、「梅と鶯」の取合せは多くの人が知る所です。 →関連記事「梅の鑑賞ポイント」 →関連記事「11月に柳!? ...

古今集の残酷な「恋の和歌」、その全てがわかるショートストーリー

歴々の勅撰和歌集に横たわる美学、それが時間的推移による配列です。勅撰集の二大テーマのひとつ四季歌はもちろん、一方の恋歌も時間的推移つまり「恋のプロセス」によって歌は整然と並べられているのです。 ちなみに古今和歌集の恋部(...

日本美の幕開け! 年内立春の歌に紀貫之の本気をみた

古今和歌集の巻頭一番歌であり「春上」部の第一首。 1「年の内に春はきにけりひととせを 去年(こぞ)とやいはむ今年とやいはむ」(在原元方) 年内に立春が来た。この一年を去年と言おうか、今年と言おうか、という歌です。これは古...

年賀状におすすめの和歌 ※お手本あり!

師でなくとも忙しいのが「師走」です。忘年会にクリスマスなどのイベント、大掃除や帰省の準備などやること盛りだくさんです。仕事は仕事で小売・サービス業などは大繁忙期です。これに会社の決済月が12月だったりするとぶっ倒れてしま...

美の結晶、白雪はいかに美しいか?

立冬の頃、11月初旬には気持ちのいい小春日和にも出会えたものですが、小雪の頃を過ぎれば本格的な冬、雪の話題もちらほら聞こえるようになります。 さて、古今和歌集の「冬部」歌は全部で29首あります。その中で「雪」が詠まれた歌...

君とは誰だ? ~君が代と古今和歌集~

今回は少々デリケートな問題に足を踏み入れたいと思います。 「君が代」です。 「君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」 言わずと知れた日本国の国歌です。 デリケートな問題というのは、君が代の「起立...

11月に柳!? 花札の謎を古今和歌集で解く!

花札をご存知でしょうか? やったことはなくても、その絵柄には馴染みがあると思います。 花札の絵柄には、四季折々の景物が描かれています。 1月:松に鶴 2月:梅に鶯 3月:桜に幕 4月:藤に時鳥 5月:菖蒲に八橋 6月:牡...

歌って覚える秋の七草♪

すっかり秋めいてきましたね。 平安歌人たちにとって秋は特別な季節です。 184「木の間より漏りくる月の影見れば 心づくしの秋はきにけり」(よみ人知らず) 心づくし…心の全てを奪われてしまうのです、秋の前では。 桜一辺倒の...

恋の和歌はなぜつまらないか?

恋の和歌はなぜつまらないか? 世間一般では「今と変わらぬ恋心に胸キュン必至!」と無条件に礼賛されている感がありますが、 正直申し上げて、恋の和歌は面白いものではありません。 この記事の音声配信「第八回 胸キュン必至? 恋...

和歌の入門教室 特別編 「古今和歌集 四季の景物一覧表」

古今和歌集の四季歌(春夏秋冬)で登場する主要な景物をリストアップし、詠み出し順に並べました。 これで四季の変化を表する対象とその流れが一目瞭然です。 また「花」「気象」「鳥獣」に分類しているので、歌を詠む際に「霧に紛れる...

古今和歌集美の系譜 ~紀貫之からX JAPANへ~

紀貫之から始まる「古今和歌集」の美の系譜が「X JAPAN」に繋がっている、と言ったら驚かれるでしょうか? X JAPANとは言わずもがな、ヴィジュアル系の先駆者であり現在も影響力のあるアーティストです。 ちなみに「ヴィ...