/都心降雪に詠う、雪と山橘

都心降雪に詠う、雪と山橘


昨日(1/22)、ひさしぶりにまとまった雪が都心に降りました。
昼ごろからポロポロと降り始めた雪は宵の口には吹雪の様相、夜になると辺りは一面の銀世界。
都会の夜の雪は、灯かりを反射して街全体を白く染めます。雪国とはまた違う雪景色に、雪国育ちの私は心躍りました。

さて、せっかく降った雪です。
ここで歌を詠まないのはもったいない! ってことで一首ひねりだしました。

「深雪ふる 里の通い路 迷ひなば 山橘の 色を訪ねよ」(ウッチー)

“山橘”は、初夏に詠まれる“花橘”とは別種、葉形が橘に似ていることからその名がつきました。現在では“ヤブコウジ”または“万両(マンリョウ)”なんておめでたい名でも呼ばれています。

山橘はその小さな赤い実が愛でられ、古来から歌に詠まれてきました。
「この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の実の 照るも見む」(大伴家持)
「わが恋を しのびかねては あしひきの 山橘の 色に出でぬべし」(紀友則)

ちなみに小さな赤い実といえば“南天”も想起されますよね。ただ南天は樹高が2Mちかくもある一方、山橘は30cmくらいの低木。
冬、ふと足元に目をやると雪間からひっそりと赤い実をのぞかせている。
この叙景に歌人たちは心を寄せたのです。

TAGS:

歌会・和歌教室、和歌bar
 
歌会・和歌教室、和歌bar

平成和歌所では、和歌の基本を学び歌作りに挑戦する「歌会(連歌会)」「和歌教室」や古典ファンなら誰でも楽しめる「交流イベント(和歌bar)」を開催しています。ぜひ一緒に和歌文化を楽しみましょう♪


 
ラジオ和歌マニア

古典和歌を爆笑エンターテイメントとしてトコトン遊び倒していく番組です。 ニンマリ笑って、けっこうタメになる! 和歌DJウッチーこと「内田かつひろ」と英語講師「ろっこ(rocco)」の鋭い突っ込みでお送りします。


 
「四季を味わうルールブック」~古今和歌集で知る日本文化の基本~

「日本は四季が素晴らしい! 」なんて言葉をよく聞きます。
ではその素晴らしい四季、みなさん堪能していますか?
おそらく大半の方は、春の「お花見」、秋の「紅葉狩り」を楽しむ程度に終始しているかと思います。
しかし本来、日本の四季はもっと多様でもっと深く味わえるものなのです。
それで満足しているなんて、私としては「もったいない」としか言いようがありません。
みなさんが日本の四季を十分に味わえていないのには理由があります。
それは四季ひいては日本文化を鑑賞するための「ルールを知らない」のです。
そして他ならぬこのルールブックこそが「古今和歌集」なのです。

本書では古今和歌集の四季(春夏秋冬)歌に焦点を絞り、分かりやすく解説しています。
これをご覧いただき、日本の四季を堪能するための「基本ルール」を身に付けていただければ幸いです。


 
書籍版「百人一首の歌人列伝」

平成和歌所から本が出ました。その名も「百人一首の歌人列伝」!
百人一首は歌ではなく「歌人を楽しむ」ものです。厳選した百人一首二十歌人の面白エピソードと代表歌をぜひ知ってください。
これを読めば「はるか昔にいた正体不明のオジサン」だった歌人たちが、グッと身近に感じられることでしょう。
そして本書を読み終わった後、あらためて百人一首を一番から眺めてみてください。
王朝の歴史絵巻が紐解かれ、つまらなかったあの百首歌たちが息吹を宿し、断然おもしろく感じられるはずです。