源氏の恋文「紫の少女」


「ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野の 露分けわぶる草のゆかりを」

あなたのことを真剣に考えています

この思いに偽りがないこと、あなたが一番分かっているはずですよね

一人の美しい女性としてお慕い申し上げています

今までは気兼ねしていましたが

これからは少しづつ、親密になれるようお互い勤めましょうね

(源氏)


源氏の毒牙に掛かった少女には
端から成すすべなどなく、
優しく手ほどきを受けるのみである。

これが正しいのか間違っているのか、
分からぬままに。

(書き手:歌僧 内田圓学)

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