既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その13「愛しさ繁る」

古今和歌集 恋二【560】「わかこひはみ山かくれの草なれや しけさまされとしる人のなき」(小野よしき)
古今和歌集 恋二【562】「ゆふされは蛍よりけにもゆれとも ひかり見ねはや人のつれなき」(紀友則)

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愛しく思えど思えど、あの人に伝わることはない。

いったいこの恋に、恋の価値はあるのだろか?
ただ虚しく辛いだけではないか?

それでも、恋の感情は募りゆく

あの山深い草の繁みよりも
あの蛍の光よりも

(書き手:歌僧 内田圓学)
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