612 「我のみそ 悲しかりける 彦星も 逢はて過くせる 年しなけれは」(凡河内躬恒)
617 「つれつれの なかめにまさる 涙河 袖のみ濡れて 逢ふよしもなし」(敏行朝臣)
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七月七日
彦星と織姫は今月今夜
一年に一度の逢瀬を遂げるという
彦星がうらやましい
私の天の川は涙にあふれ
涙の河となり果てた
濡れるばかりで
幾光年経ど
逢うことは叶わない
(書き手:歌僧 内田圓学)
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