和歌を詠む

和歌(平成題詠)「泡立てる 夜景の波を 乗り越えて いざ板に立つ 秋の夜の月」

■中秋の名月を詠める 「あわだてる やけいのなみを のりこえて いざいたにたつ あきのよのつき」(内田かつひろ) 月が夜の主役だった時代は遠い昔。 今やビルの夜景の星々にその座を奪われてしまいました。 しかし、そんな月も
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和歌(平成題詠)「世の中を 鈍色に染む 五月雨は ひと花がため 白玉となる」

【五月雨】 「よのなかを にびいろにそむ さみだれは ひとはながため しらたまとなる」(内田かつひろ) 六月になり、梅雨入りも間近です。 さみだれは「五月雨」と書きますが、梅雨の雨のことです。旧暦が故に生じる混乱のひとつ
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和歌(平成題詠)「ほととぎす なきなき渡り 大空を ラムネに染むる この夏近し」

【ほととぎす】 「ほととぎす なきなきわたり おほそらを らむねにそむる このなつちかし」(内田かつひろ) 子規のほととぎすの取合せに触発されました。 「ラムネ」という言葉には、幼気やノスタルジックといったイメージを抱か
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和歌(平成題詠)「恋すれば 色もさやかな いわつづじ 言わずに秘する 心やはなる」

【つつじ】 「こひすれば いろもさやかな いわつづじ いわずにひする こころやはなる」(内田かつひろ) 色とりどりの躑躅(つつじ)が咲く季節になりました。 その「つつじ」、古今和歌集の中では「いわつつじ」として1首だけ用
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句題漢詩

和歌(句題漢詩)「ことごとく 残花を落とす 夜の雨 さめざめと啼く 暁の鳥」

【「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少」といへることをよみ侍りける】 「ことごとく ざんかをおとす よるのあめ さめざめとなく あかつきのとり」(内田かつひろ) 和歌を詠むうえで、漢詩には非常にインスピレーシ
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和歌(平成題詠)「さくら花 散りに跡を 雪やなぎ 追ふて行くとや そそくさと消ゆ」

【ゆきやなぎ】 「さくらばな ちりにしあとを ゆきやなぎ おふてゆくとや そそくさときゆ」(内田かつひろ) 和歌では、雪を桜の花に見立てるのが常套的な表現ですが、「雪柳(ユキヤナギ)」に群群と咲く小さい花は、まさに雪のよ
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和歌(平成題詠)「おもしろし 季節外れの 雪降れば 花散る枝に 冬の花咲く」

【暮春に雪の降れる時詠める】 「おもしろし きせつはずれの ゆきふれば はなちるえだに ふゆのはなさく」(内田かつひろ) 昨日までの暖かさが一変! 突如、雪が降るまでの寒気がやってきました。 おかげで、しまうつもりのコー
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和歌(平成題詠)「春早し 一夜過ぐれば 花が咲き 二夜過ぐれば 蝶となりぬる」

【春の移り変わりを詠める】 「はるはやし ひとよすぐれは はながさき ふたよすぐれば てふとなりぬる」(内田かつひろ) 春というのは、本当に移り変わりが早いです。 昨日まで蕾だった桜が一晩で満開になるように、またそれが瞬
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和歌(平成題詠)「凛々と 春陽一刃 花を差す 鋭く陰る その散り様よ」

【春の陽差し強い日に詠める】 「りんりんと はるひいちじん はなをさす するどくかげる そのちりざまよ」(内田かつひろ) 春の太陽は、風景の明暗をくっきり分ける鋭さがあります。 私が思うに、それは風景が色づいたことによっ
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和歌(平成題詠)「おしなべて 春は来ぬらし ようようと ビルの隙間に 桜繁ける」

【桜の満開を詠める】 「おしなべて はるはきぬらし ようようと びるのすきまに さくらしげける」(内田かつひろ) 桜の木は本当に至るところにありますね。 雑然とした街中、普段はほとんど存在感のない桜も、この時期はここぞと
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和歌(平成題詠)「初恋は ストロベリーフィールズ 甘く見ゆるは 時を経てこそ」

【The Beatles「Strawberry Fields Forever」を聞きし後に詠める】 「はつこいは ストロベリーフィールズ あまくみゆるは ときをへてこそ」(内田かつひろ) 青春の初恋は得てして酸っぱさが勝
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和歌(平成題詠)「いざ春陽 天に戻りて 地を照らし 緑と黒を 鮮やかに分かつ」

【春の陽差し眩い日によめる】 「いざはるひ てんにもどりて ちをてらし みどりとくろを あざやかにわかつ」(内田かつひろ)   平成和歌所から本が出ました。その名も「百人一首の歌人列伝」! 百人一首は歌ではなく「歌人を楽
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