和歌(奥出雲)「奥山の 秋は短し 舌震い たきつ流れに 紅葉も逃げる」

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「おくやまの あきはみじかし したぶるい たきつながれに もみじもにげる」(和歌DJうっちー)

「鬼の舌震」は斐伊川の支流馬木川の急流が岩を削ってつくりだした、2~3kmにわたる大渓谷です。
その名のとおり、鬼もビビる凄まじい激流!
と、思っていたのですが、調べるとその名の由来は、
この地住む玉日姫という美しい姫に「ワニが慕った」という伝説から来ているそうです。
なんだか腑に落ちません。
もう、「鬼が震える激流」でいいじゃないですか!
という前提の歌です。

貫之の一首、
「年ことに紅葉葉流す竜田河 みなとや秋のとまりなるらむ」
では、紅葉があたかも秋そのものであるかのように歌っています。
「鬼の舌震」の恐ろしい流れの前では、秋も速足で逃げてしまいそうです。