今回のテーマは「露」! 露は秋の主役(紅葉、萩)たちの添え物にしかすぎませんが、歌になくてはならない重要な存在なのです。宝石にもなる露の美しさをご紹介しましょう。着物生活チャレンジ中の吉三さんの面白話もあるよ。

♪放送で紹介した和歌
222「萩の露 玉に抜かむと とれば消ぬ よし見む人は 枝ながら見よ」(よみ人しらず)
223「折りて見ば 落ちぞしぬべき 秋萩の 枝もたわわに おける白露」(よみ人しらず)
27「浅緑 糸よりかけて 白露を 玉にも抜ける 春の柳か」(僧正遍昭)
225「秋の野に おく白露は 玉なれや 貫きかくる 蜘蛛の糸すぢ」(文屋朝康)
257「白露の 色はひとつを いかにして 秋の木の葉を 千々に染むらむ」(藤原敏行)
258「秋の夜の 露をは露と おきながら 雁の涙や 野辺を染むらむ」(壬生忠峯)
574「夢路にも 露や置くらむ よもすがら 通へる袖の ひぢてかわかぬ」(紀貫之)
589「露ならぬ 心を花に 置きそめて 風吹くごとに 物思ひぞつく」(紀貫之)
757「秋ならで おく白露は 寝ざめする 我がた枕の 雫なりけり」(よみ人しらず)


 
「四季を味わうルールブック」~古今和歌集で知る日本文化の基本~

「日本は四季が素晴らしい! 」なんて言葉をよく聞きます。
ではその素晴らしい四季、みなさん堪能していますか?
おそらく大半の方は、春の「お花見」、秋の「紅葉狩り」を楽しむ程度に終始しているかと思います。
しかし本来、日本の四季はもっと多様でもっと深く味わえるものなのです。
それで満足しているなんて、私としては「もったいない」としか言いようがありません。
みなさんが日本の四季を十分に味わえていないのには理由があります。
それは四季ひいては日本文化を鑑賞するための「ルールを知らない」のです。
そして他ならぬこのルールブックこそが「古今和歌集」なのです。

本書では古今和歌集の四季(春夏秋冬)歌に焦点を絞り、分かりやすく解説しています。
これをご覧いただき、日本の四季を堪能するための「基本ルール」を身に付けていただければ幸いです。


 
書籍版「百人一首の歌人列伝」

平成和歌所から本が出ました。その名も「百人一首の歌人列伝」!
百人一首は歌ではなく「歌人を楽しむ」ものです。厳選した百人一首二十歌人の面白エピソードと代表歌をぜひ知ってください。
これを読めば「はるか昔にいた正体不明のオジサン」だった歌人たちが、グッと身近に感じられることでしょう。
そして本書を読み終わった後、あらためて百人一首を一番から眺めてみてください。
王朝の歴史絵巻が紐解かれ、つまらなかったあの百首歌たちが息吹を宿し、断然おもしろく感じられるはずです。


わくわく和歌ワークショップ
 
はじめての古今伝授と連歌会

平成和歌所では、誰でも歌を楽しめる「あさぎいろ連歌会(Word Association Game)」を行っています。日本語の「ことばあそび」を存分に楽しみましょう。