和歌では同じ「雨」という現象が季節によって違う呼び方がされます。さらにそこに見える「色」までも違うのです。今回はセンチメンタル大好き! 和歌を育んだ雨の歌を特集します。

♪放送で紹介した和歌
20「梓弓 おして春雨 今日ふりぬ 明日さへふらば 若菜摘みてむ」(よみ人知らず)
25「わか背子が 衣はるさめ ふるごとに 野辺の緑ぞ いろまさりける」(紀貫之)
153「五月雨に もの思ひをれば ほととぎす 夜ふかく鳴きて いづちゆくらむ」(紀友則)
160「五月雨の 空もとどろに ほととぎす 何を憂しとか 夜ただ鳴くらむ」(紀貫之)
新265「露すがる 庭の玉笹 うちなびき ひとむら過ぎぬ 夕立の雲」(藤原公経)
新268「夕立の くももとまらぬ 夏の日の かたぶく山に ひぐらしの声」(式子内親王)
260「白露も 時雨もいたく もる山は 下葉残らず 色づきにけり」(紀貫之)
新584「折こそあれ 眺めにかかる 浮雲の 袖もひとつに うち時雨つつ」(二条院讃岐)
「数々に 思ひ思はず 問ひがたみ 身を知る雨は 降りぞまされる」(在原業平)


 
「四季を味わうルールブック」~古今和歌集で知る日本文化の基本~

「日本は四季が素晴らしい! 」なんて言葉をよく聞きます。
ではその素晴らしい四季、みなさん堪能していますか?
おそらく大半の方は、春の「お花見」、秋の「紅葉狩り」を楽しむ程度に終始しているかと思います。
しかし本来、日本の四季はもっと多様でもっと深く味わえるものなのです。
それで満足しているなんて、私としては「もったいない」としか言いようがありません。
みなさんが日本の四季を十分に味わえていないのには理由があります。
それは四季ひいては日本文化を鑑賞するための「ルールを知らない」のです。
そして他ならぬこのルールブックこそが「古今和歌集」なのです。

本書では古今和歌集の四季(春夏秋冬)歌に焦点を絞り、分かりやすく解説しています。
これをご覧いただき、日本の四季を堪能するための「基本ルール」を身に付けていただければ幸いです。


 
書籍版「百人一首の歌人列伝」

平成和歌所から本が出ました。その名も「百人一首の歌人列伝」!
百人一首は歌ではなく「歌人を楽しむ」ものです。厳選した百人一首二十歌人の面白エピソードと代表歌をぜひ知ってください。
これを読めば「はるか昔にいた正体不明のオジサン」だった歌人たちが、グッと身近に感じられることでしょう。
そして本書を読み終わった後、あらためて百人一首を一番から眺めてみてください。
王朝の歴史絵巻が紐解かれ、つまらなかったあの百首歌たちが息吹を宿し、断然おもしろく感じられるはずです。


わくわく和歌ワークショップ
 
はじめての古今伝授と連歌会

平成和歌所では、誰でも歌を楽しめる「あさぎいろ連歌会(Word Association Game)」を行っています。日本語の「ことばあそび」を存分に楽しみましょう。