去る平成29年11月19日、平成和歌所による初のこころみ「秋の大文化祭」が開催されました!
立冬を過ぎても秋とはご愛敬ということで…

場所は大田区池上の古民家。
目と鼻の先には「池上本門寺」がございます。
池上本門寺は日蓮宗の大本山、立派な「仁王門」が出迎えてくれます。

大堂と本殿の間には「紅葉坂」という素敵な名前の坂がありました。
が、紅葉らしい木々は見当たらず…

この池上の「紅葉坂」をヒントに、今回の連歌の脇句を付けました。
【発句】ちはやふる 神代もきかず 竜田川(在原業平)
【脇句】水なき池に 錦ぞ上る(ウッチー)
※句中に開催地の「池上」を詠みこみ、その紅葉坂を錦(この場合は錦鯉)が上る、神代にも聞いたことがないなぁ、というような感じです

「此経難持坂」の上から見下ろす池上の町。
ここから徒歩数分で、今回の会場があります。

こちらが今回の会場「古民家カフェ 蓮月」。
昭和の雰囲気が色濃く残る、立派な建物。中は意外と!? 広かったです。

今回の「秋の大文化祭」は13時から17時までの4時間!
毎月の定番の「古今伝授(秋の夕暮れ)」と「連歌」を組み入れつつ、
ご参加の方に手練れの技をご披露頂く「異文化交流」を行いました。

初めての試みでしたが、総勢15名の数寄者にお集まりいただきました。
ご参加の方のほとんどが着物、ちなみに私は着物を着てくださいなんて一言も言っておりません(笑

異文化交流では、まず初めに「刀剣」をご紹介いただきました。
これらはすべて普段の稽古で使われているそうです。
その佇まいは武士そのもの…
私も帯刀させていただき、侍気分を満喫しました。

次いで「キモノさーくる 華会」で着付けの先生をされている「おと」様による帯結びの披露。
本当にあっという間に、華やかな帯を結ばれていました。
結び方ひとつで、着物の印象はぐっと変わりますね。

続いては「能」と能で歌われる唄について。
能は日本文化の中でも難易度が高くとっつきにくい印象がありましたが、
それを払しょくするような面白いお話をいただきました。
みなさん、和歌と能の関係はかなり深いですよ!

最後は日本舞踊です。ということはもちろん「ろっこさん」の登場です。
踊りの前に、「袖による感情表現」のお話をしてもらいました。
和歌でも袖は涙と縁を持ち頻繁に歌われますが、踊りでは和歌以上の表現のバリエーションがあり驚きました。
袖は口ほどにものをいう、という感じです。

今回は「紅葉の橋」という季節にぴったりの踊りを披露していただきました。
こんなに間近で見られて感激です!

さて、最後は恒例の「連歌会」です。
初めての方も沢山いらっしゃいましたが、みなさん「楽しく」そして「真剣」に詠じられいました。
※この時の連歌作品は、改めて披露させていただきます

盛りだくさんの内容に、みなさんも熱がこもり時間を延長する結果に。
楽しく和気あいあいと日本文化の交流ができました。
普段、家元制度の狭い世界に閉じこもっていると、こんな体験はなかなか出来ないかもしれません。
そんなことが出来るのは、日本文化の礎「和歌」を自由にエンターテイメントする平成和歌所ならではです。

通常のワークショップ(古今伝授+連歌会)は毎月第四日曜に開催中。
次回の大文化祭は半年後、「春の大文化祭」を企画中です!
ぜひみなさま、お気軽にご参加ください。
→「わくわく和歌ワークショップ

平成和歌所 内田かつひろ


古今伝授と茶飲み連歌会
 
集まれ数寄者! 「はじめての古今伝授と茶飲み連歌会」

平成和歌所では、誰でも歌を楽しめる茶飲み連歌会を開催しています! 数寄に通じている人も、初心者の方も、誰もが楽しめる歌会です。一緒に風雅の誠を探求しましょう!


 
「四季を味わうルールブック」~古今和歌集で知る日本文化の基本~

「日本は四季が素晴らしい! 」なんて言葉をよく聞きます。
ではその素晴らしい四季、みなさん堪能していますか?
おそらく大半の方は、春の「お花見」、秋の「紅葉狩り」を楽しむ程度に終始しているかと思います。
しかし本来、日本の四季はもっと多様でもっと深く味わえるものなのです。
それで満足しているなんて、私としては「もったいない」としか言いようがありません。
みなさんが日本の四季を十分に味わえていないのには理由があります。
それは四季ひいては日本文化を鑑賞するための「ルールを知らない」のです。
そして他ならぬこのルールブックこそが「古今和歌集」なのです。

本書では古今和歌集の四季(春夏秋冬)歌に焦点を絞り、分かりやすく解説しています。
これをご覧いただき、日本の四季を堪能するための「基本ルール」を身に付けていただければ幸いです。


 
書籍版「百人一首の歌人列伝」

平成和歌所から本が出ました。その名も「百人一首の歌人列伝」!
百人一首は歌ではなく「歌人を楽しむ」ものです。厳選した百人一首二十歌人の面白エピソードと代表歌をぜひ知ってください。
これを読めば「はるか昔にいた正体不明のオジサン」だった歌人たちが、グッと身近に感じられることでしょう。
そして本書を読み終わった後、あらためて百人一首を一番から眺めてみてください。
王朝の歴史絵巻が紐解かれ、つまらなかったあの百首歌たちが息吹を宿し、断然おもしろく感じられるはずです。