「体言止め」を知る前に、まず「体言」を知らなければなりません。
体言とは自立語の中で活用がないものとされていますが、簡単にいうと「名詞、代名詞」のたぐいです。
難しく考えると嫌になりますから簡単な方を覚えましょう。

その体言つまり名詞で歌の句を終わらせる技法を、体言止めといます。

これは例を見たほうが早いですね。
277「心あてに 折らはや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花」(凡河内躬恒)
332「あさほらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に ふれる白雪」(坂上是則)

「白菊の花」、「白雪」という名詞で終わっていますね。

体言で終わると、なんだか不思議な余韻が残りませんか?
この効用に注目して、歌の余情を重んじた新古今和歌集時代に体言止めは多く用いられました。
歌人順に並んでいる「百人一首」でも、後半の歌つまり新古今時代の歌人の歌ほど体言止めが多いことからもわかります。

(書き手:内田かつひろ)

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