【和歌マニア(第43回)】秋風の感じ方

なんだかもう、すっかり秋の涼しさ。いやいや立秋(8/7)過ぎてとっくに秋なんです。今回は秋の訪れを知る「秋風の感じ方」をお送りします。秋風に「季節の変化」を感じるのはもちろん「浮気心(飽き)」も感じちゃうのは和歌ならでは。ろっこ、日本の西洋行事に物申す&凡河内躬恒に惚れる!もお聴き逃しなく☆

♪放送で紹介した和歌
168「夏と秋と 行きかふ空の 通い路は 片へ涼しき 風やふくらむ」(凡河内躬恒)
169「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」(藤原敏行)
170「河風の 涼しくもあるか うちよする 浪とともにや 秋は立つらむ」(紀貫之)
714「秋風に 山のこのはの うつろへは 人の心も いかかとそ思ふ」(素性法師)
「秋風の ヴィオロンの 節ながきすすり泣 もの憂き哀しみに わが魂を 痛ましむ」(ポール・ヴェルレーヌ)
「石山の 石より白し 秋の風」(芭蕉)
新1336「白妙の 袖の別れに 露落ちて 身に沁む色の 秋風ぞ吹く」(藤原定家)

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