令和六年 年頭所感「歌道をひらく」~道とは、美を求める先人の足跡~

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、昨年までの活動も踏まえ、今年の令和和歌所の目標をこちらにしました。 「歌道をひらく」 またずいぶん大仰なテーマを… と思われたかもしれません。しかしわ...

「除夜」すなわち年の暮れを詠んだ和歌を一挙ご紹介します。出典はいわゆる平安~鎌倉に編まれた「勅撰八代集」。いにしえの歌人が年の暮れにどのような心を重ねたのか、わかりやすく解説しています。保存版です!

※歌塾ダイジェスト動画 和歌に親しみ、かたちに残す。伝統につながる「令和和歌所」https://wakadokoro.com/ 和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう! 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を...

「白熱 古典教室(第4回 )」悪人こそが救われる!「悪人正機」の本意とは? 親鸞とニーチェの道徳批判 ~歎異抄を熱く語り合う!~

読み継がれてきたのには訳がある。中世の文学(徒然草、方丈記、歎異抄)を楽しく読み解く、これぞ「古典の白熱教室」の様子をお送りします。※私の語り部分だけ抜粋しています ■今回の内容・歎異抄:第三条 和歌の型(基礎)を学び、...

辞世の歌 その26「極楽も地獄も先はありあけの月ぞこころに懸かる雲なし」(上杉謙信)

上杉謙信ほど謎めいた武将はいないでしょう。謙信は越後守護代であった父、長尾為景の末子として誕生、病弱であった兄に譲られるかたちで家督を継ぎました。「越後の虎」と呼ばれた謙信の人生は、まさに戦の人生でした。武田信玄とののべ...

【辞世の歌】その3 大津皇子「ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」

「辞世の歌」を知り、詠み残そう! 現代に辞世の歌を詠み、後世に残そうなんて人間は皆無です。それはわたしたちが「死生観を失くしてしまった」ということにほかなりません。このシリーズでは、連綿と語り継がれてきた名だたる辞世の歌...

「白熱 古典教室(第3回 )」男の身勝手、名利を捨てよ! 本物の智者とは ~徒然草を熱く語り合う!~

読み継がれてきたのには訳がある。中世の文学(徒然草、方丈記、歎異抄)を楽しく読み解く、これぞ「古典の白熱教室」の様子をお送りします。※私の語り部分だけ抜粋しています ■今回の内容・徒然草:32~38段 和歌の型(基礎)を...

【辞世の歌】その2 有間皇子「岩代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた帰り見む」

「辞世の歌」を知り、詠み残そう! 現代に辞世の歌を詠み、後世に残そうなんて人間は皆無です。それはわたしたちが「死生観を失くしてしまった」ということにほかなりません。このシリーズでは、連綿と語り継がれてきた名だたる辞世の歌...

辞世の歌 その25「吹きと吹く風な恨みそ花の春もみぢの残る秋あればこそ」(北条氏政)

北条氏政は小田原の北条氏四代目、武田信玄や上杉謙信と同盟を結び北関東に勢力を拡大するも、豊臣秀吉に小田原城を攻囲され降伏、弟の氏照とともに自害し果てました。これにより北条氏は滅亡し、その領国はことごとく改易されてしまった...

「白熱 古典教室(第2回 )」人生における最大の悲しみとは ~徒然草を熱く語り合う!~

読み継がれてきたのには訳がある。中世の文学(徒然草、方丈記、歎異抄)を楽しく読み解く、これぞ「古典の白熱教室」の様子をお送りします。※私の語り部分だけ抜粋しています ■今回の内容・徒然草:25~30段 和歌の型(基礎)を...

辞世の歌 その24「夏の夜の夢路はかなき跡の名を雲居にあげよ山ほととぎす」(柴田勝家)、「さらぬだにうち寝るほども夏の夜の別れをさそふほととぎすかな」(お市の方)

柴田勝家は安土桃山時代の武将。はじめ織田信長の弟である信行に仕え、後に信長の家臣として宿老の一人となりました。彼は猛将として誉れ高く、近江長光寺城を六角承禎に水攻められた際には、水瓶を割り決死の覚悟で出撃し敵を破ったこと...