和歌(奥出雲)「要害の 頂きありし 山桜 我にのみとて 秘して咲かなむ」

「ようがいの いただきありし やまさくら われにのみとて ひしてさかなむ」(内田かつひろ) 要害山は奥出雲町三沢地区にあるひっそりとした山城です。 小学生のころ何度か登り、その頂から見下ろした、山々の連なりの美しさに感動
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和歌(平成題詠)「春雨に 足元濡るる 帰り道 散りぬる花を 踏みていくかな」

【題:夜、春雨の降りけるをよめる】 「はるさめに あしもとぬるる かえりみち ちりぬるはなを ふみていくかな」(内田かつひろ) まだ桜も咲いていないのに、早速、花が散ってしまった歌を詠みました。 しかし、これこそが古今和
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V系 恋歌

和歌(V系恋歌)「偽りの 薔薇の花束 抱きしめて 孤独に濡らし 紅に染む」

「いつわりの ばらのはなたば だきしめて こどくにぬらし くれないにそむ」(内田かつひろ) 幻覚の愛に苦しみ悶える。 繰り返す孤独にもう耐えきれない。 何処かにこの苦しみを愛せる場所はあるのか? 【本歌】 XJAPAN『
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和歌(V系恋歌)「長雨の ふるえる身体 包まなむ 過ぎさりし日と 記憶の薔薇に」

「ながあめの ふるえるからだ つつまなむ すぎさりしひと きおくのばらに」(内田かつひろ) V系に欠かせない花、それはやはり「薔薇」。 その妖艶な色と香が愛しい人の記憶を優しく包む。 それは古今和歌集の「梅」のよう。 春
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V系 恋歌

和歌(V系恋歌)「来ぬ人の 姿は涙に かすれども 記憶に描いた 薔薇は忘れじ」

「こぬひとの すがたはなみだに かすれども きおくにえがいた ばらはわすれじ」(内田かつひろ) もう逢えない、愛しい人との間は錆びついてしまっても。 美しい思い出だけは忘れない。 【本歌】 XJAPAN『Rusty Na
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和歌(奥出雲)「うぐいすの 初音こだます 奥出雲 訪れ待ちぬ 山々もなく」

「うぐいすの はつねこだます おくいずも おとずれまちぬ やまやまもなく」(内田かつひろ) 歌意:うぐいすの訪れを待ちわびていたのは山々も同じであった。こだまの響きは、うぐいすと山々との会話のようだ。山深き奥出雲の早春の
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和歌(平成題詠)「春立ちて ゆきの途絶えし わが宿に 春雨ふりて 袖ぞひぢ濡る」

【立春に春雨の降りけるをよめる】 「はるたちて ゆきのとだえし わがやどに はるさめふりて そてぞひぢぬる」(内田かつひろ) 歌意:春が来て、雪から雨に変わった。私が思うあの人も来ないまま、涙で袖が濡れる。 「ゆき」に雪
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和歌(習志野)「あかねさす 習志野はまの まつ君に 逢わぬかぎりは 思ふかいひなし」

「あかねさす ならしのはまの まつきみに あわぬかぎりは おもふかいひなし」(内田かつひろ) 歌意:「あかねさす」は枕詞。習志野に掛かる枕にしたいという企ててです。 「まつ」に松と待つを、「かひ」に貝と甲斐を掛ける。また
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和歌(習志野)「あかねさす 習志野の浜 千鳥なく ゆくへもしらぬ あとをととめて」

「あかねさす ならしののはま ちとりなく ゆくへもしらぬ あとをととめて」(内田かつひろ) 歌意:「あかねさす」は枕詞。習志野に掛かる枕にしたいという企ててです。 本歌:古今和歌集996「わすられむ時しのへとそ浜千鳥ゆく
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和歌(平成題詠)「春たてど うくひすたえし この里を 春はあらずと 人やはいわじ」

【うぐいすのあらぬ立春をよめる】 「はるたてど うくひすたえし このさとを はるはあらすと ひとやはいわし」(内田かつひろ) 歌意:暦上では春になったが、うぐいすがやって来なくなったこの里を、春は来ていないと彼の人は言わ
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西行花伝

西行の歌集は多く出版されていますが、西行が主人公の小説は珍しいのではないでしょうか。 西行は新古今和歌集で最も多く入選している、平安末期の代表的な歌人です。 「願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」とは西行
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