投稿者: 内田圓学
百人一首の歌をゆる~く、深く知る(一~六番)
百人一首は「王朝の歴史物語」です! ではそこに紡がれた物語とはなにか、このチャンネルをご覧になれば、それがわかることでしょう。百人一首の歌を一番から、楽しく、深く掘り下げてご紹介しています。 ↓チャンネル登録をお願いしま...
【辞世の歌】その9 藤原定子「夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき」
「辞世の歌」を知り、詠み残そう! 現代に辞世の歌を詠み、後世に残そうなんて人間は皆無です。それはわたしたちが「死生観を失くしてしまった」ということにほかなりません。このシリーズでは、連綿と語り継がれてきた名だたる辞世の歌...
【辞世の歌】その8 紀貫之「手に結ぶ水に宿れる月影のあるかなきかの世にこそありけれ」
「辞世の歌」を知り、詠み残そう! 現代に辞世の歌を詠み、後世に残そうなんて人間は皆無です。それはわたしたちが「死生観を失くしてしまった」ということにほかなりません。このシリーズでは、連綿と語り継がれてきた名だたる辞世の歌...
【辞世の歌】その7 小野小町「九重の花の都に住みはせてはかなやわれは三重にかくるる」
「辞世の歌」を知り、詠み残そう! 現代に辞世の歌を詠み、後世に残そうなんて人間は皆無です。それはわたしたちが「死生観を失くしてしまった」ということにほかなりません。このシリーズでは、連綿と語り継がれてきた名だたる辞世の歌...
和歌における恋のテーマ・歌題その6「憚人目恋(ひとめをはばかるこひ)」
「憚人目恋(ひとめをはばかるこひ)」とは、何らかの理由で恋人と会うことに差し障りが生じてしまった、その苦悩を詠んだ歌です。愛しい人と会えないという状況は「不遇恋」と変わらないのですが、「憚人目恋」はすでに逢瀬を遂げた、結...
わたしたち「二条流」歌道とは
令和和歌所は「二条流」を標榜しています。それはすなわち、「和歌の正統を受け継ぐ」という覚悟です。 和歌史をご存知ない方のために、ここで簡単に二条流について説明しましょう。平安末期から鎌倉時代にかけて、藤原北家御堂流である...
和歌における恋のテーマ・歌題その5「不遇恋(あはざるこひ)」
「不遇恋(あはざるこひ)」は恋しい人に逢うことが出来ないことやその辛さを詠んだ歌です。歌の心情としては現代人にも通じますから、詠みやすい歌題といえるでしょう。ただ辛さで涙にぬれることを「袖や袂」で表したりするのが古典の常...
和歌における恋のテーマ・歌題その4「後朝恋(きぬぎぬのこひ)」
「後朝恋(きぬぎぬのこひ)」は極めて和歌らしい歌題です。当時の恋愛はいわゆる「通い婚」が基本で、夜になると男が女の家を訪ね、翌朝になると男は自分の家へ帰るのでした。夜の間は男女二人の衣服を重ね掛けて共寝をしたのが、翌朝各...
和歌における恋のテーマ・歌題その3「初逢恋(はじめてあふこひ)」
「初逢恋(はじめてあふこひ)」は、長く思い続けた人と初めて契りを結ぶことを内容としています。ここに恋は絶頂を迎えるのですが、和歌で花の盛りがほとんど詠まれないように、恋においてもはじめて結ばれた喜びを詠むというより、これ...
和歌における恋のテーマ・歌題その2「忍恋(しのぶこひ)」
「忍恋(しのぶこひ)」とは恋の初期段階における心で、恋する相手に知らせず、また周囲にも知られずに、密かに自分の中にだけ思いをとどめおく恋のことです。これは恋愛における男性の基本態度、いわゆる恋の「男歌」となります。一方で...
和歌における恋のテーマ・歌題その1「初恋(はじめたるこひ)」
「初恋」は「はつこひ」ではなく「はじめたるこひ」と読みます。すなわち『人生初めての恋』にかぎらず、ある人物との『恋の最初の段階』で詠まれるのが「初恋」の歌ということになります。たとえば、心に芽生えた淡い思いを詠んだ歌、そ...
令和六年四月「あかね歌会(会不逢恋)」開催のお知らせ
以下日程にて、「あかね歌会」の月次会を開催します。会場は国登録有形文化財建造物の上野「市田邸」、事前に詠草をお送りいただければどなたでもご参加いただけます。詳細は以下をご確認ください。 【あかね歌会】ハイブリッド形式 開...
あかね歌会 令和六年三月「憚人目恋」※判者評付
令和和歌所では二条流和歌の伝統を受け継ぎ、いにしえの和歌を継承し令和の世にふさわしい「歌集」を編むことを目指しています。二十三代の集に採られた歌は除きますが、空飛ぶ鳥が網を漏るように、水に住む魚が釣針を逃れるように… 撰...